表具について

表具師

良い表具とは

高価な素材や、高価な材料で作られたものが「良い表具である」とは限りません。
むしろバランスであり、質素な素材でも、高価な素材でも、表具に関わる材料の組み合わせで決まるものだと考えています。
表装の技術で「残したい」「大切にしたい」と思う持ち主の方の気持ち、そして、その当時の持ち主と表具との関係性を感じられる表具づくりを目指しています。

表具師

再生可能な表具を~長い時を越える、表具に求められること

表具師は、その「技術」も大切ですが、もっと大切にしなければならないことがある、と考えています。
50年、100年と大切にされる掛軸。時間の経過と共に糊は弛み、素材も劣化していきます。
そのままの状態が長い間継続できるのが理想ですが、いつかは貼り直しをすることを前提として、再生・修復の際にも作業がしやすく、本紙を傷めずに作業できることを今から配慮すること。長い年月を越えても再生できる表具をつくること、これがポリシーです。

表装について

掛軸表装の手順をご紹介しています。
手順画像をクリックすると拡大画像と解説をご案内します。